働きながら難関試験の兼業勉強は可能か

司法書士試験は生半可な試験ではありませんでした。中にはすごい頭のいい人っていうのが数人いて、苦労せずに合格したという話があるのも事実ですが、ほとんどの受験生はすごく苦労しています。僕もすごく大変でした。正直に言うと、勉強が楽しいなんてちっとも思いませんでした。

合格者の平均年齢は38歳とすごく年齢層も上がっています。38歳と言えば、働き盛り真っ只中の年齢です。働きながら勉強をしていると言う人も少なくありません。実際に合格者の方とたくさん会いましたが、半数以上くらいは兼業なんじゃないかと思いました。一昔前は専業受験生が多かったと聞いています。

かと言って働きながら勉強をするというのは、時間は取れないので体力的な面を考えてもすごくしんどいです。専業受験生に比べて倍以上の年月がかかることは覚悟して始めるべきでしょう。



働きながらの「兼業」受験を選んだ理由

僕は仕事をせずに「専業」で勉強するのではなく、働きながら勉強する「兼業」の道を選びました。兼業を選んだ理由は大きく分けて3つありました。

まず一つにお金の問題です。司法書士は勉強自体にとてもお金がかかるのはもちろんですが、生活費も必要最低限必要でした。あまり蓄えもなかったので、お金を稼ぐ必要があったのです。司法書士業界は薄給で有名ですが、僕自身も例外ではありませんでした。なんとか生活できる程度のお給料で生活をしていました。

もう一つの理由は自分の性格では専業で勉強を続けるには限界があると思ったからです。僕はあまり長時間机に向かうことができないタイプで、集中力がそれほど長くは続きません。一日10時間勉強しても7割は無駄な時間を過ごしているような気がします。そもそも僕の場合、勉強が苦痛なので、長時間机に向かうだけでも疲れてしまいます。

長時間机に向かって無駄な時間を過ごすのであれば、時間はかかっても働いた方が合格することだけを考えれば確実性は高いのではないかと考えました。

3つ目は保険です。仕事をせずに勉強をしてしまうと、合格できなかった時に何も経歴は残りません。とりあえず仕事をしていれば、もし仮に難関試験を諦めたとしても、転職も行いやすいと考えていました。僕が勉強した司法書士試験の場合は合格率が3%程度なので、大半の人が合格できずに諦めていく試験です。いざという時は、諦めて別の道を進む方法も用意しておいたほうがいいと考えていたので、専業の道は選びませんでした。

司法書士事務所での勤務と勉強の兼業

僕は司法書士事務所に勤務しながら勉強をするという道を選びました。働くことも勉強になると考えての選択でした。ですが、正直にいうと司法書士事務所に勤めたことが試験勉強のためになったのかは非常に微妙なところです。

たしかに登記の申請書を見ることができるし、添付書類を触ることができるので、イメージを掴むには非常に役立ちました。特に最近の試験は別紙問題が中心となっているので、添付書類を手に取ってみることができるのは有利な点はあるでしょう。

しかし、試験は不動産登記や商業登記だけではありません。民法、会社法、憲法などさまざまな科目を勉強しなければなりません。

僕が勤めた事務所は不動産登記が9割以上でした。商業登記はそれほどたくさん触れることはできませんでした。働いて有利だと感じたのは不動産登記のほんの一部のみでした。

合格した今となっては他業種に行かずに司法書士事務所に勤めたことが非常に役立っています。新人研修などで多くの合格者と話す機会がありましたが、半分くらいの合格者は、実務未経験の完全な素人でした。勉強はできても、仕事は全く知らないという人が非常に多かったです。

結果的には司法書士事務所に勤めてよかったのですが、試験勉強にプラスに働いたとはあまり思いませんでした。

短期合格を目指し、1,2年分のお金生活するだけの預貯金があるのであればがっつり集中して勉強する方がいいでしょう。

終わりに

仕事をしながら勉強することは、肉体的にも精神的にも非常にしんどいですが、合格後は働いていてよかったと思えています。しかしそれは合格できたから思えることです。もしもの合格できなければ、たくさんの時間を無駄したと感じていたかもしれません。

万人に兼業受験をお勧めするかと言われると難しいところです。短期合格者はこぞって専業受験生です。短期合格する自信があるのであれば、専業の選択肢が正しいと言えると思います。

兼業のせいで合格は遠のいていたかもしれませんが、回り道をしたおかげで気付けたこともたくさんありました。今後士業として仕事をしていく上では兼業受験は間違っていなかったと思います。

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