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トルコリラの大暴落!ここ数年で記憶に残った騰落。

8月10日トルコリラが大暴落しました。
原因はトランプ大統領の制裁的関税引き上げが大きな要因とされています。
そのほかにもECB(欧州中央銀行)がトルコリラ安を懸念して、金融機関の焦げ付きを懸念し始めていることを英フィナンシャル・タイムズが報じられたりと、トルコへの先行きは楽観視できないようです。
そもそもトルコはインフレ率が非常に高く、どんどんトルコリラの価値が下落してしまっている通貨です。インフレ率が他国よりも高いことで、慢性的に下落しているのですが、今回は慢性的な下落に拍車をかけ下落スピードを増しました。
政策金利が高いのでスワップ目的で、日本人にも人気のある通貨の一つでした。今回の大暴落はおそらくトルコリラホ保有していた多くの日本人がロスカットを食らっている可能性があります。
Twitterで確認できる範囲ですが、1000万単位の損失も珍しいことではありません。正直かなり悲惨な状況です。
通貨の暴落暴騰は過去にもたくさん起こっています。僕も事件に巻き込まれて10万円の損失を出したことがあります。あの時は手が震えました。
今回は僕がFXを始めた2013年あたりから記憶に残った騰落率の高かった事件を書いてみたいと思います。

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黒田バズーカ(2014)

最初に経験したのは日本発の黒田バズーカです。2013年に日銀総裁が黒田東彦氏が就任以降続けていた「量的・質的金融緩和」ですが、更に国債やETFの買い入れ額を大幅に増やしていくよという金融緩和政策を発表しました。

市場では全く予想されていないサプライズ発表となったため、市場の値動くはすごいものとなりました。

10月までは1ドル105〜107円程度だったくらいだったと思うのですが、年末には120円に迫る勢いで急激に円安が進みました。

僕はヨーロッパ危機を見越してユーロ円のショートポジションを持っていましたが、黒田バズーカの影響で一時的に大きく円安となり、かなりビビってしまって損切りをしました。

その後ギリシャ危機などもあって急激にユーロ安となりました。余裕を持って取引をしておけば、大損することはなかったんですが、当時は本当に何もわからず取引をしていました。

スイスフランショック(2015)

2015年1月15日、突如スイスフランの大暴落事件が起こりました。理由はスイス中銀が対ユーロへの介入を突如ストップするという発表を行ったことでした。

発表されてからわずか20分でユーロスイスは41%も暴落し、為替市場は大混乱となりました。

僕はこの頃ユーロ円を損切りし、単なる傍観者になっていたので、何が起こっているのかよくわかりませんでしたが、異常なチャートとなっていたのでただ事ではないと思ったことを覚えています。

分単位で1円単位で値動きする相場をただただ傍観していただけでした。

南アフリカランドの大暴落(2016)

2016年1月11日、日本では成人式を迎えていた日に南アフリカランドが大暴落しました。

わずか20分ほどで南アフリカランド円は13%も暴落しました。その後急激に価格を戻していましたが、その後しばらく6,7円台の時代が続きました。

当時の南アフリカはかなり不景気で、格付け会社での格付も引下げ傾向にありました。当時のズマ大統領がかなり独裁的で、問題のある大統領だったとも言われています。

この頃、南アフリカランドは所有していましたが、レバレッジ3倍未満の低レバレッジで運用していたこともあり、ロスカットに合うことはありませんでした。

この時は変動額というよりも底が見えない感じが凄く怖かったです。ちょうど今のトルコリラに似ていますね。

ブレグジット(2016)

2016年6月24日イギリスのEU離脱(ブレグジット)の国民投票の開票が行われ、離脱派が勝利したことで相場は大きく動きました。ポンド円はわずか1時間の間に約27円も変動し、ポンドは急激に暴落しました。

英ポンドは普段から結構値動きが激しい通貨なのですが、ブレグジットの時はかなりすごかったです。僕は基本的にはリスクを取らないように心がけているので、このときも外から見ていました。

まとめ

過去数年の為替の値動きは正直予想することなんで出来ません。今後もどの通貨かはわかりませんが、予想だにしない大暴落が起こると思います。

FXは確かに一攫千金を狙えるのですが、本当に悲惨なことになるという人も少なくないです。

個々数年の記憶に残った暴騰、暴落だけでもこれだけ出てくるのですから、為替はレバレッジをかけて取引をするのは非常にリスクの高い取引方法であることを理解しつつ、取引をすべきだと思います。