僕は2年前からdocomoから格安SIMに乗り換えました。2年間格安SIMを使い続けていることからわかってもらえると思うのですが、サービスにとても満足しています。もちろんキャリアでは考えられないようなデメリットもあります。デメリットをみてこれは不便だと感じる方には格安SIMの利用は向きません。今回は2年間格安SIMを利用して感じたメリットとデメリットを書いていこうと思います。
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そもそも格安SIMとはなにか
すでにほとんどの人に格安SIMは浸透してはいると思いますが、まずは簡単に格安simについての説明をしておきます。
携帯電話やスマートフォンでインターネットや電話を利用しようと思うとSIMカードと呼ばれる小さなチップが必要になります。docomoやau、ソフトバンクで契約をするということはSIMカードの利用を契約するということなんですね。
格安SIMはdocomo、au、ソフトバンクといった三大キャリアよりも格安のSIMカードのことを言います。
契約は三大キャリア以外の会社と行うのですが、回線は三大キャリアの回線を利用することとなります。
例えばテレビでよく見かけるUQモバイルの場合はau回線を利用しているため、auで購入した携帯電話はSIMロックがかかっていても使用することができます。プロバイダ会社として有名なniftyなども格安SIMの提供を行っていますが、こちらはdocomo回線を利用しています。
メリット
とにかく通信費が安い
格安SIMは携帯キャリアと比べ物にならないくらい通信費が安いです。
携帯キャリアの場合だとカケホーダイなしで5ギガプランで月々6000円以上の費用が掛かることとなります。
一方で格安SIMの場合、同程度のプランで2500円以内で契約することができます。
月々3500円以上の差が毎月生まれると、一年間で通信費42000円もの節約となります。
ほとんどの時間で通信速度に問題がない
よく通信速度が遅いという言われるのですが、僕自身2年間利用して不便だと感じたことがほとんどありません。
動画を見られないということもほとんどありませんし、ネットサーフィンをするのにもほとんど問題を感じたことがありません。携帯キャリアと並べて比較するとページ更新速度の違いは出てくるのでしょうが、通常利用している限りではもたつきがストレスとなることもありません。
よほど高画質で動画をみたりだとか、キャリアの通信速度じゃないと不便でたまらないという方でない限り問題ないのではないかと思います。
ただ、不便だと感じることが全くないわけではありません。デメリットで詳しく書かせてもらいます。
期間を縛られない
僕が三大キャリアで最も不快感があったのは期間をガチガチに縛ることです。解約するためには違約金がかかるとか分割払いを一括で返済しなければならないとか、解約をしづらいシステムを構築してお客を逃がさないようにしています。縛りなしで契約すると月々の契約料金がとても高くなるため、選択肢には含めることができない状況です。
格安SIMの場合は、煩わしい期間の縛りは基本的には発生しません。使用したいときに契約し、必要がないと感じればすぐ解約することができます。僕自身、2年間の間に一度別の会社に乗り換えています。好きな時に自由に会社を変更できるのはとても大きなメリットだと思います。
すべてに縛りがないというわけではありません。契約する前に確認しておくことをお勧めします。
各社サービスに違いがある
3大キャリアよりも顧客獲得のためのサービスが激化しているという印象です。各社いろいろなサービスを提供して、それぞれ異なるサービスの提供をしています。ある会社ではSIMカードを10枚まで発行できるシェアプランを作っていたり、アプリをダウンロードするだけで通信料を割引してくれるサービスがあったりといろいろなサービスを提供しています。
自分に合ったものを探すのは大変ですが、乗り換えも比較的行いやすいのでとりあえず契約してみるのもいいかもしれません。
デメリット
時間帯によっては通信速度が不安定となることがある
メリットでも書きましたが通信速度はほとんどの時間で問題がありません。しかし『ほとんど』の時間で問題がないのであって、24時間問題なく利用できるわけではありません。格安SIMの場合は回線のパイプがキャリアに比べると圧倒的に細いため、すぐに混線してしまうのです。ネット利用が集中する時間帯は通信速度がとても遅くなります。
通信速度が遅くなるのは大体一緒で通勤時間帯の朝8時~9時、お昼時間帯の12時~13時、退勤時間帯の18時~19時の3つの時間帯に弱いと思います。特にお昼の時間帯はかなり遅くなる傾向にあります。お昼に関しては動画が再生できないほど遅くなります。動画を見ながらご飯を食べたい人にとってはかなりのストレスになる可能性があります。
非常時にはネットをできない可能性
お昼の時間程度で回線が細くなってしまう程度の回線なので、被災時には使い物にならない可能性があると思っています。今のところ大きな災害を経験していないのでどうなるかはわかりませんが、ネット回線が使い物にならなくなることは覚悟しています。
お店がない、又はとても少ない
格安SIMを提供するために各社徹底的に経費を削減しています。三大キャリアのようにあちらこちらに店舗を設けることができません。携帯電話の契約をすべてネットで行わなければならないため、少しでもネットでの買い物に抵抗がある方にはかなりハードルが高くなってしまうと思います。
また、契約後の問題もすべて電話で行うこととなります。コールセンターも十分な数があるわけでないことも多く、かなり長い時間を待たされることも少なくありません。設定などもすべて自分の力で行わなければならないので疎いと感じる方はやめておいた方がいいと思います。
お店があるとしても契約の窓口となっているだけの場合がほとんどで教えてくれるということはないと考えた方がよいでしょう。
カケホーダイが不十分
格安SIMは会社によってはカケホーダイがある場合もあるようですが、必ずカケホーダイがあるというわけではありません。僕の契約している格安SIMは5分間のカケホーダイはあるのですが、フルのカケホーダイがありません。
僕は仕事上カケホーダイは必要だったため、docomoをガラケーに変更し、電話専用の携帯電話を持っています。カケホーダイがどうしても必要という場合には携帯電話とスマホの2台持ちをしなければなりません。慣れるまではしばらく不便に感じるのではないかと思います。
キャリアのメールアドレスがなくなる
三大キャリアの場合で契約した場合はメールアドレスを使用することができます。僕も10年以上docomoのメールアドレスを変更せずに使用し続けていましたが、格安SIMを契約することを機にメインのメールアドレスを変更しました。
格安SIMの場合、メールアドレスを発行してくれない会社も少なくありません。別途独自のドメインを取得するか、フリーアドレスを使用しなけれなばなりません。
今でもキャリアメールをよく使用するという人にとっては死活問題だと思います。ですが、多くの方がLINEを使用していたり、フリーアドレスを使用していると思うので、キャリアのメールアドレスがなくなってもそれほど困らないのではないかと思います。
まとめ
格安SIMには通常よりも価格が安い反面、デメリットもあります。安くで提供できているということはそれだけ何かを削っているということを理解して利用すれば、とてもいいサービスだと思います。
格安SIMに対するクレームが増えているというニュースを見たことがありますが、クレームを入れている人の多くはキャリアと同等のサービスが受けられると考えていたんじゃないかと思います。
安かろう悪かろうの部分と上手に付き合うためにも格安SIMとはどんなサービスであるかを勉強してから契約する方がいいでしょう。