独立開業して7ヶ月ほど経ちましたが、なんとか生きています。
まさかのコロナショックに見舞われながらもなんとか生きています。
グーグルのアルゴリズムの大変動で大幅にPVを減らしながらもなんとか生きています。
開業して半年ほど経過をして、開業して良かったかどうかといえば、間違いなく開業をしてよかったと思っています。
結論としては開業してよかったと思っていますが、開業はいいことばかりでもありません。今回は開業してよかった点としんどいなと思う点を書いていきたいと思います。
Contents
開業して良かった点
開業すると雇われている時とは異なる面がたくさんあります。働き方を制限されることなく、自分で働き方を選ぶことができるようになります。まずは良かった点について考えてみたいと思います。
時間を自由に使える
開業して一番良かったことは、仕事をする時間を自由に定めることができることです。
土日に仕事をすれば、平日のどこか1日を休みにしたり、少し疲れが溜まっていれば朝ゆっくりスタートしたりと、調整を自由自在にすることができます。
お客さんと会った仕事の帰りにちょっと本屋に寄り道をしたり、知人の事務所に寄り道をしたりすることもあります。寄り道をして帰りが遅くなっても誰にも咎められないので、気楽に寄り道をできます。最近も平日に時間を作って、知り合いの事務所に顔を出してお昼ご飯を食べたりしていました。
今も仕事終わりに直接事務所に戻らず、寄り道をして喫茶店でブログを書いています。しょっちゅう寄り道をするわけではありませんが、たまに気分転換をしてリフレッシュしています。
仕事を選べる
私が勤めていた事務所では仕事の内容は全て代表や上司が決めていました。いろいろな仕事がしたいと思っても、どうしても利益率の高い仕事、リスクの低い仕事を中心に行いますので慣れた仕事以外は受け入れない傾向にあります。
ですので、不動産登記で経営をしている事務所にいると商業登記に携わることも少なく、訴訟も一度も行うことがありませんでした。後見業務にも興味はありましたが、事務所の方針上、後見業務を行わない事務所だったので一度も行うことはありませんでした。
開業するまでは、不動産売買のいわゆる決済案件が中心でしたが、今では、後見、裁判、商業登記と幅広くお仕事をさせていただいています。
また最近、某団体より司法書士の話を聞かせてほしいという依頼があり、面白そうとおもったので、お受けすることにしました。多方面から多種多様な依頼が来ることも独立開業してからの特徴の一つです。
反対に報酬が折り合わない仕事はお受けしないことがあります。頑張ってやっとなった司法書士なのに、あまりにも軽くみられてしまうと辛くなってしまいますからね。
経費に計上
個人事業として仕事をしていれば、購入する物の中で経費に計上できるものも少なくありません。
例えば、私の場合は文具代やパソコン周辺機器、司法書士関連の書物、スーツなど仕事として使用するものは全て経費として計上しています。
サラリーマンの場合は、全て税金が引かれた後のお給料から品物を購入することとなります。なので、買い物をしても払う税金は変わりません。
一方で個人事業主の場合は利益に対して税金がかかってきますので、経費を使えば使うほど税金は安くなります。
経費はサラリーマンには使えない一つの技ではありますが、何が経費となるのかというのはとても難しいと思います。自分で判断が難しいものは専門家に相談してから経費にする方が無難でしょう。
自家用車も仕事用に一台ほしいと思っています。こちらも経費で購入を考えていますが、今はお金がないのでレンタカーを使用しています。
感謝をされることが多くなった
勤め人時代は、それほど知人から相談を受けるということはありませんでしたが、独立してからはいろいろな相談を受けるようになりました。
勤め時代はあくまで勤め人ですから、個人に相談に来るわけではなく、事務所に質問に来ていることがほとんどでした。
また、行う業務も限られていたため、幅広く質問をいただけるというわけではありませんでした。
ですが、独立後は私個人に相談に来てくれるというケースも大幅に増えて頼りにしていただけることが増えました。質問の範囲もとても幅が広くなりました。話の内容を整理して何をすべきかの道順を示してあげることで、とても喜んでいただけることも少なくありません。
子供との時間が大幅に増えた
独立開業してからは働く時間をある程度自分でコントロールすることができるようになりました。そのため、家族の時間を作ることは勤め人の時よりもしやすくなりました。
家族も今の方がいいと言ってくれているので選んで間違いではなかったのかなと思っています。
働く時間はそれほど減ってはいませんが、どの時間に何をするという調整が自由にできるので、だらだらと無駄な時間を過ごすことはほとんどなくなりました。
独立してから、毎晩子供と晩ご飯を食べられるようになりました。その後仕事部屋に戻ることも少なくありませんが…
開業してしんどいこと
開業はいいことばかりではありません。大変だなと思うことも、もちろんあります。
独立をした率直な感想としては、SNSで言われているほど楽な環境ではないということです。
ネットの情報だけを信じて独立するのはやめておいた方がいいと思います。
利益を重要視
独立をしてからは売り上げについて考えることが圧倒的に増えました。一人で開業しているとはいえ、家族もいますのでそこそこの売り上げなければなりません。
給料とは違って、安定して収益をあげられるわけではないので、不安になることも多々あります。売り上げがたくさんあった月があっても、売り上げがない月があれば一瞬にしてチャラになってしまいます。
私の場合は家族がいて、それなりの生活費を稼がなければならないため、ご飯を食べていけるだけの利益はとても重要視しています。
仕事が大幅に増える
一人で仕事をするようになってからは、一つの仕事にかかる時間が大幅に増えました。
今までは決済業務に必要なことだけやっておけば良かったのですが、必要な文具の発注から書類整理、会計管理まで全てを一人で行わなければなりません。その結果大量な仕事をこなさなければならず、莫大な時間がかかってしまうのです。
ブログを書くことができないのも、仕事に終わりがないため、書き始めることができないことが原因です。
もう少し安定して売り上げが上がれば、お願いできる人を雇いたいと強く思いますが、今はまだまだ一人で処理しなければならないかなと思っています。
責任が重くなる
司法書士という仕事の特性上、責任が非常に重たいものとなっています。士業は専業の仕事に対しての責任は非常に重たいのです。
一人で全ての責任を負い、自分自身の名で仕事をするため、一つの仕事にたいして感じるプレッシャーやストレスは段違いになりました。
大きな仕事が決まった時はその仕事が落ち着くまでは気持ちが落ち着きません。
開業して後悔しているか?
開業のいい面も悪い面も経験していますが、今のところ全く後悔していません。
むしろこの時期に独立を決めてよかったとさえ思っています。
ですが、誰にでも気軽にお勧めしているネット界隈を見ると違和感を覚えます。
ある程度の売り上げの目処があったり、一度は独立してみたいという野心があれば独立をしてみるのも悪くはないと思いますが、楽をしたい、自由に働きたいというだけでは少し難しいのではないかと思います。
ただ、全く後悔していないのも本当なので、やめておけとはいえません。
終わりに
半年以上が経ちましたが、独立して後悔は全くしていません。おそらく5年10年経っても後悔することはないでしょう。
ですが、それ相応の責任がのっかかってくるので、万民ができるものではないと思います。
私も資格という下駄を履かせてもらえなければ、独立なんて夢のまた夢だったんだろうなーと思います。