仕事

銀行員の嘘しかつけない過酷な労働環境〜司法書士からみた銀行員〜

一般的には銀行員は立派な職業とされている仕事の1つです。大学生の就職希望ランキングでも上位を行く銀行も少なくありません。

銀行員を描いたテレビドラマ『半沢直樹』は最終回で視聴率42.2%を叩き出すほどの大ヒットを記録しました。リアリティもありつつ、銀行員がとてもかっこよく描かれている作品だと思います。

私は仕事柄、銀行の方とお話することが多いのですが、彼らの非常に辛い労働環境を見てかわいそうになることがあります。

特に地銀、信用金庫などは本当に過酷な状況で働いていると思います。

今回は銀行の仕事について感じることを少し書いてみたいと思います。

銀行員は粗悪品を売りつけなければならない

銀行が取り扱っている商品ははっきり言って高品質とはいえません。ですがノルマを達成するためには、銀行員は品質が悪いものも売らなくてはいけないのです。

以前の記事でも簡単に触れましたが、銀行員の持ってきた信託商品はまあひどいものでした。

投資信託(インデックスファンド)を選ぶ時に注意している3つの点インデックスファンドに絞って投資をしようとしても、商品の数は非常に豊富です。 投資初心者の私が勉強をした結果、これだけは注意しようと思って投資をしています。 数年経ちますが、大きな変更をせず、順調に積み立てを続けています。...

銀行は投資信託一つとっても、信託報酬が割高で買付手数料も数%かかるような商品ばかりを勧めています。

正直言って、ネットでは見向きもされないような商品ばかりをオススメしてくるのです。

なぜそんな商品ばかりを紹介するのかというと、手数料が高ければ高いほど、銀行はたくさん利益をあげられるからです。銀行員の人件費を稼ぐためには、ネットよりも割高の手数料を支払ってもらうしかないのです。

信託報酬や手数料が高ければ損失を被る可能性というのは高くなります。
おそらく銀行員もそんなことはわかっていることでしょうが、自分たちの利益のためにあまり良くない商品ばかりを勧めて来るのです。

管理人

ザ・銀行員になれば大したことではないのでしょうが、良心がある人に取っては辛いことだと思います。詐欺とまではいきませんが、良くない方法であることを知りつつ勧めるのであれば辛いことだと思います。

銀行員の持ってくる商品が損する理由

銀行員が必死に販売している金融商品は損をする商品が多いです

彼らが必死に営業をかけて販売する金融商品は数字のためであったり、売れ残り商品である可能性が非常に高いのです。

いいものだったら売れ残るはずがないし、買いたい人が現れないはずがないんですよね。

投資信託の例で言うと、低コストのインデックスファンドをオススメせず、リスクたっぷりのアクティブファンドをオススメします。現に銀行内に貼っている投資信託のポスターはアクティブファンドがほとんどです。

数字のために働く銀行員はお客様第一の目線で商品を販売していないのです。あくまで自分のノルマや業績のために仕事をしているのです。

銀行員というよりも、保険屋さんになっていた友人

僕の知り合いは新卒で地銀の銀行員になりました。彼は入社してしばらくすると、保険屋さんみたいな銀行員になっていました。

預金口座なんかいいから保険を契約してくれと頼まれたことを覚えています。彼らは全て数字のために働いているのです。

また、融資の相談も受けないとのこと。理由は「数字にならないから」。すでに彼は銀行に魂を売っていました。

当時は金融機関に勤めて保険を販売させられるなんて考えもしなかったと思いますが、今ではすっかり保険販売に特化した銀行員になっていました。

最近は融資よりも投資信託に力を入れている銀行が多いので、融資を積極的に営業することは少なくなっていると思います。

管理人

学生時代の友人を知っていたので、少し悲しくなってしまいました。

最近は全く連絡を取っていないので近況は知りませんが、やめたと言う話も聞きません。

GPSで『さぼり管理』

銀行では営業マンをGPSで管理しています。

一箇所に止まる時間が長かったり、営業ルートで無駄な動きがあると指摘されるのだとか。

一昔前までは営業は自由に時間を調整できることが魅力だったのですが、今の銀行員は労働時間すべてを監視されているのです。

GPS管理は人権侵害、プライバシー侵害ではないのかとさえ思っています。
司法は残念ながら勤務時間帯のGPS管理を認めてしまいました。つまり公に勤務時間帯の奴隷化を認めてしまったということですね。

勤務時間帯であればトイレの時間まで監視してもいいということなのでしょう。

銀行では営業マンは数字がよくても死に物狂いで働かなければならないのです。

個人的にはこの現象は『ワークライフバランス』を履き違えて推し進めてしまった結果だと思っています。

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システムにお金をかけていない?

これはあくまで推測のお話になってしまうのですが、銀行はおそらくシステムにお金をあまり投資していないのではないかと思います。

なぜそう感じたのかと言うと、理由は2つあります。

一つはサポート保証が切れているWindowsXPを保証が切れた後も利用している銀行をみたことがあるということです。

ふと銀行のモニターのスクリーンセーバーに目をやるとサポート保証が切れているはずの『WindowsXP』の文字が浮かんでいました。あの時は『大事なお金を預かっている銀行がWindowsXPを未だに使っているのか!』とほんとうに驚きました。

二つ目は未だに紙媒体が主に利用されているということです。資料のやり取りもほとんどがFAXで非常に効率が悪かったりします。地方、大手にかかわらずまだまだ紙の量は減ってないんじゃないかと思います。

いまだにFAX全盛期なの銀行、司法書士、行政くらいな者ではないかと思います。

終わりに

ここに書いたことはすべての銀行にあてはまるわけではないと思います。ですが、これらの話はすべて実際に見たこと聞いたことです。

銀行は利便性を向上させることよりも、従業員に苦しい労働環境を与えているようにみえてなりません。

今後は銀行はどんどん人員削減をしていくのは間違いないですが、今のままだと一人一人の負荷が増えて来るんじゃないかと思います。

銀行は昭和の働き方を残しつつ、ワークライフバランスを無理に取り入れているのかなと思います。

※2017年8月14日追記

読売新聞で『投信、顧客46%が損失…一部銀行が手数料荒稼ぎ』という見出しの記事が出ていました。

記事によると景気上昇中だった3月時点で半分近くが損をしているということです。おそらく次の金融庁の発表では更に悪くなっていると思います。