司法書士

司法書士試験に合格時に使っていた市販教材

司法書士の筆記試験の結果が出ましたね。あれから1年も経ったのかと時の早さを感じます。

僕は昨年の試験でなんとか司法書士試験に合格し、現在は司法書士としてお仕事をさせていただいております。もともと司法書士事務所の補助者として仕事をしながら勉強をしていましたので、時間を効率的に使うことがとても大事でした。

しかもお金がなかったので学校に通って勉強をするということはあまりできませんでした。答練も次第に受けることをしなくなりました。

効率的に勉強をするには教材選びは非常に重要なことです。ですが、沢山の種類の教材が売られているのでどれがいいのか選ぶことができないと悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。

私の場合も決して例外ではなく、なかなか教材選びはとても苦労しました。今回は合格するまでに使っていたオススメの市販の教材を紹介したいと思いますので、参考程度に読んでいただければと思います。

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『うかる!司法書士必出3300選/全11科目』

市販の教材の中で一番お世話になったと言っても過言ではないのが、伊藤塾さんの『うかる!司法書士必出3300選/全11科目』です。私は正直それほど勉強ができるタイプの人間ではありません。

理解できるのも相当時間がかかるし、司法書士試験を経験して、これは何年かかっても合格できないと感じていました。

過去問を解いて力をつけようと思っても、一問一問にとても時間がかかるし、当初は正直重要なポイントも抑えきれたいない状態でした。つまり過去問を解くのもとても非効率だったのです。

『うかる!司法書士必出3300選/全11科目』は、超がつくほど基本的でなおかつ重要度の高いポイントのみを抽出しているので、過去問がチンプンカンプンという方には特にオススメです。

中身は左のページで一問一答、右のページで左ページの論点が整理されています。見開きでとても読みやすく、基本的な知識を問う問題なので、スムーズに進めることができると思います。何度も何度も繰り返して基本的な知識を定着させるには非常に役立つ教材です。丁寧に図解されている部分も多く、とても見やすくなっているのもオススメポイントの一つです。

教材の難易度としては初学者向けだと思います。ですが、試験合格には必要なものが凝縮されているので、中上級者も復習に利用することがいいでしょう。初級者には過去問を解くまでの基礎知識を理解する事に、中上級者には基礎固めに役立ちます。

私の場合、仕事の移動中やちょっとした隙間時間に「○ページやる」と目標を決めてやっていました。ページごとにまとめられているので、時間を細かく区切って勉強しやすいのもこの教材のいいところでした。仕事をしながら隙間時間を使って勉強したいという方はぜひこの教材をオススメしたいと思います。過去問みたいに分厚過ぎないので持ち運びにも最適でした。

司法書士試験は最終的に曖昧な応用知識よりも確実な基礎知識が大事になってくると思います。基礎固めに使える教材だと思いますのでぜひ試してみてください。ただ基礎中の基礎しか載っていないので、この本だけでは試験には少し対応できないと思いました。ですので、過去問や答練などで本番の試験の難易度の問題を解くことも大事だと思います。

『合格ゾーン』

過去問を解くことも合格への近道には重要なことだと思います。過去問は読んだら答えがすぐに出てくるくらいに、何度も何度も繰り返し解く必要があると思います。過去問はやっぱり最低でも直近10年くらいは全て知っているくらいのレベルにしておかないといけないと思います。

私が好んで使っていたのはLECの『合格ゾーン』シリーズです。なぜ『合格ゾーン』を使っていたのかというともっとも有名だったし、問題数も豊富だったので使用していました。改正で問題がおかしくなっているものは削除されていますし、毎年新しいものが発行されていたので、ちょくちょく買い換えたりはしていました。当初は伊藤塾の過去問を使っていましたが、過去問を厳選しているので問題がとても少なく、本試験対策には不十分だと感じたのでやめました。実際ほとんどの人が司法書士の過去問は使っていないということでした。

『登記六法』

試験勉強でやはり重要だと思ったのが、六法を引くということでした。司法書士は法律の勉強です。法律はまず条文をおさえることから始めなければなりません。六法を読まないという方がとても多いのですが、六法は出来る限り読んでおいた方がいいです。六法で引くようになってからの方が定着率は高まったと思います。

過去問や模試で間違えた部分を六法に蓄積させていくと、直前期は自分仕様の六法になっていると思います。

ポケット六法などでもいいのかもしれませんが、登記六法は条文だけでなく判例も記載されているので、意外と便利でした。司法書士は判例も問われるので、やはりある程度は判例を知っておくべきだと思います。

余談ですが、特別研修の時なんかも六法は山ほど引くので、癖付いていると特別研修もすごく楽だと思います。

終わりに

この他にもいろいろと教材を買いましたが、難易度が高かったりモチベーションが上がらなかったりで自分には合わない教材が多かったです。私にあった教材が皆さんに合うというわけではないので、一度手にとってみる方がいいのではないかと思います。
ちなみに現在受験中の子に『うかる!司法書士必出3300選/全11科目』を紹介したところめちゃくちゃ良いと好評でした