私は合格まで司法書士事務所で補助者として仕事をしていました。 お給料は正直一般的な企業と比較すると考えられないくらい安かったです。
いまから思い返しても、ほんとよく生活できたなーと思います。 今回は司法書士ではなく補助者の給与について少し書いていこうと思います。
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初任給は15万円、合格直前でも20万円は超えなかった
私が補助者としていただいた初任給は15万円でした。
手取りではなく、額面で15万円でした。つまり15万円から住民税や健康保険、国民年金を支払いますので手元に残るのは12万円くらいだったと思います。
とは言っても実家暮らしでしたので、当初はお金に困ることはありませんでした。
その後昇給はするのですが、1年に1回の昇給額も月数千円程度だったので、お給料は20万円を超えることはありませんでした。
特にキツかったのは結婚して子供が生まれてからです。共働きでも家計は火の車といった感じでした。
賞与はきちんとあった
そんなギリギリの生活ができたのも、賞与がいただけたということはとても大きかったです。
私の働いていた事務所では年2ヶ月半ほどでしたが、賞与はきちんと出ました。
結婚後は賞与にすごく助けられました。賞与がなければ、生活できなかったと思います。
私の場合は運良く賞与を頂けましたが、多くの司法書士事務所では賞与をもらえていないようです。
個人事務所では所長の裁量になってしまいますので、賞与を出さない方が非常に多いのが現状です。
実際、個人事務所できちんと賞与をもらっていたという話はほとんど聞いた事がありません。寸志だけというのは良く聞く話でした。
年収は200万円〜250万円だった
私の場合、年収は200万円〜250万円程度でした。
一般の企業に勤められている方からすれば、めちゃくちゃ安いなと思われるかもしれません。 ですが、これでもまだマシな方だったと思います。
時給で働いていたり、同じくらいのお給料でも残業を山ほどさせられたりと、非常に過酷な話をたくさん聞いたことがあります。
ではなぜお給料が安いのか?
個人事務所の場合、補助者は修行させてあげているという感覚が強いためか、補助者のお給料は非常に安く設定されています。
また、受験生は補助者で少しでも経験を積みたいと考えている人が多いのでいくらでも換えが効く状態でした。 私が事務所に勤めた頃は一つの求人に何十人と来ていました。
しかも補助者は合格するまでは独立をできません。勉強自体を辞めてしまわない限り、補助者を辞められないのだと考えているのです。
最近でこそ受験生も大幅に減っていて、募集をしても人が来ないという状態になってきています。そのため雇う側も好き勝手はできなくなってきていますが、少し前まではパワーバランスは非常に悪かったです。
終わりに
最近は徐々に人不足がひどくなっているので私が働いていた頃よりは少しお給料は上昇傾向にはありますが、それでもまだまだ司法書士の補助者のお給料は安いと思います。
司法書士の資格者ですら、平均年収と同じかそれ以下のお給料しかもらえませんから、補助者の給料は低いのは業界的には仕方のないことかもしれません。
ですが、今後さらに受験生は減り、雇用が難しくなっていくことを考えると、打開策を考えなければ業界事態が衰退してしまうのではないかと思います。