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学生の読書時間が激減しているは本当か

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読書量が激減!学生の過半数が読書時間『0分』

全国大学生活協同組合連合会の『学生生活実態調査の概要報告』によると1日の読書時間を0とした学生の数が過半数を超えたということです。2004年から調査を初めて以降、過半数が超えたのは初めてということです。

多分多くの人はスマホとの因果関係をイメージすると思いますが、調査報告ではスマホとの因果関係は否定しています。

参照:学生生活実態調査の概要報告

文化庁も似たような調査を「国語に関する世論調査」の中で行っていて、それを見る限り、今回の調査でも読書や雑誌は読書時間には含んでいないのではないかと思います。

文化庁の調査では老人も含めて本離れ

文化庁の「国語に関する世論調査」では1ヶ月に読む本の冊数について、1冊も読まないと答えた70歳以上が平成14年51.3%であったのに対して、平成25年には59.6%にまで増加しています。老人は視力などの健康上の問題としていますが、平成14年の70歳のほうが健康だったというのは少し考えにくいので正確な理由ではないと思います。

参照:国語に関する世論調査

その他の世代も軒並み読書離れが進んでいることがグラフからみても明らかです。決して若者だけが特別本を読まなくなっているわけではないと思います。

日本全体で本離れが進む

今回の報道は学生に限って報道していますが、読書離れは学生に限ったことではありません。70代、60代の団塊世代も全く本を読まないと言っても良い世代だと思います。その他の世代も軒並み読書量は減っています。

⇒『文芸春秋社長の異例のお願いに思うこと

読書しないことはだめなのか

個人的には若者の読書離れは大きな問題ではないような気がします。情報を得る手段が増えたことで読書をしなくなっただけで、それなりの情報量がなかければ本は読まれなくなっただけのことだと思います。

 

また、この調査ではおそらくマンガは読書には入っていないと思うのですが、マンガも読書と読んで良いのではないかと思います。昔に比べてマンガのクオリティなどは高くなっているし、読む価値のある漫画も多いと思います。しょうもない自己啓発本や小説を読書とするならば、マンガのほうが読書に値すると思います。

 

マンガでわかるシリーズなどが増えていることからも、活字だけで理解しようとするよりも絵やグラフ、映像などと合わせるほうが理解力が増すのであれば別に活字にこだわる必要はそんなにないんじゃないかと思います。

まとめ

日本全体の読書量が減っているのに、大学生だけが特に読書をしていないような印象を与える報道の仕方は控えるべきだと思います。

 

情報を得る方法がこれだけ増えた時代ですから、本離れは仕方のないことだと思います。読書でしか得られない情報があるのであれば自然と本を読むだろうし、ネット上で拾い集めることができるのであればそれでも良いと思います。