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銀行の転職希望者が増大、いまだに学生には人気

銀行員の転職希望者が増大しているというニュースが流れていました。

転職活動する銀行員が急増している。

人材サービス大手リクルートキャリアに転職希望者として新たに登録した銀行員数は、2017年度上期(4~9月)に前年同期比で約3割増加し、その後も増え続ける勢いだ。超低金利に伴う銀行の収益悪化などで、人員削減への不安が高まっていることが背景にあるとみられる。

読売新聞

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一昔前までは銀行といえば優良な就職先だった

つい最近までは銀行に就職できるといったら将来安泰が約束がされたようなもので大喜びでした。
倍率も高く、メガバンクの総合職となるとちょっとやそっとじゃ突破することができない狭き門となっています。
ですが、最近はそんな時代も過ぎ去り、自ら銀行を離れる銀行員が増加しているというのです。

転職希望者が増えている理由

なぜ最近になって急増しているのかというと、メガバンクの人員削減や地銀の組織再編などでリストラを懸念していることが大きな背景にあると見られています。

銀行員の転職希望が増えるのは当然のことだと思います。実際、大手銀行も人員削減(リストラ)をほのめかしているし、先行きがかなり不透明と感じても仕方がないです。
今後は地銀などの再編が更に進むとも言われていますし、銀行内での競争は激化していくのだろうと思います。ただでさえ数字を求められ、ストレスを多く抱えている職種なのに、これ以上激化してしまうと体が持たないと思います。
銀行の離職率って今までもめちゃくちゃ高いと思っていたのですが、今後は更に高くなるんじゃないでしょうか。
低金利の影響から本業である貸金業ではかなり苦戦している様子も伺えます。また、不渡りが出ないような優良企業は豊富な内部留保があるので、お金を借りる必要がなくなっているんじゃないかと思います。

少し遅いとは思うが正しい判断

個人的には銀行から今離脱することは正しい選択ではないかと思います。会社をやめざるを得なくなる前に先手を打って、自分からやめたほうが転職先も選択しやすいのではないかと思います。

銀行の今後の雲行きが怪しいことに加えて、今は求人も豊富ですから、今のうちに行動しておく方が良い就職先があるかもしれません。

未だに就職希望ランキング上位に来る理由がよくわからない

少し前から銀行の良くないニュースを見かけるようになっているのですが、いまだに学生さんたちの間では高い人気を誇っています。高収入や安定性、ステータスを重視してメガバンクの人気が高いということですが、果たして今後、安定性やステータスの面で高い評価がされるのかは非常に疑問です。

僕は追い込まれて悲壮な状態になった方を見かけたことがあるので、銀行にだけは勤めたくないと思っていますが、学生さんの間では全く異なる評価がされているようですね。

数字に追われた過酷な仕事

銀行は給料が良いとは言っても、かなり消耗する職業の一つだと思います。

以前にも書きましたが、銀行の営業マン、特に地銀や信金の方は本当にいつもしんどそうな表情をしています。厳しい数字を課されてみんな一生懸命に働いています。ですが、数字がものを言う世界ですから成果を残せないと上司の当たりはきつくなりますし、精神的にかなりまいってしまうようです。

つい最近も知っている人が一人辞めましたが、開放される喜びからか、とても清々しい表情をしていました。銀行をやめて後悔しているという方にも会ったことがありません。いかに厳しい職場なのかは言わずもがななのかなと思います。

まとめ

最近は銀行関連のニュースはすっかり明るいニュースがありません。『今後の先行きが不透明』、『住宅ローン撤退』、『転職希望者増加』といった余りよろしくないニュースが中心となっています。
それなのにいまだに学生の間では高い人気を誇っているというのはとても不思議に感じています。
今後も銀行関連のニュースには注目しておきたいと思います。