司法書士の合格率って3%前後の試験です。正直すごく難しい試験です。
10年以上勉強しているという人も大勢いるような試験ですが、実は平均年収をみてみると、お世辞にも高いとは言えません。
特に、勤務司法書士は驚くほど低いです。
私は勉強している時点で司法書士の年収をある程度把握していたので、驚きはしませんでした。
ですが、司法書士の資格をとってから求人情報を見たというほとんどの方があまりの給料の安さに驚きます。
Contents
勤務司法書士の給料
たまに『ネットで出てくる雇われ司法書士のお給料って本当なの?』と聞かれることがありますが、かなり実態に近いんじゃないかなと思います。
特に勤務司法書士については、ネットの情報を信用しても問題ないんじゃないかと思うくらいです。
1年目の年収は300万円〜400万円といったところでしょう。
初めて司法書士事務所で働くといった場合はだいたいこのあたりだろうとおもいます。
もちろん経験がある場合は多少上乗せされますが、それでも500万円を超えるということはあまりないと思います。
司法書士の場合、あまり年齢を考慮してくれない実力の業界です。
できることが少ないうちはそれほど収入を得られないと考えておいた方がいいと思います。
たまに地方の方が年収は低いということが書かれていることがあるのですが、その点については真実ではありません。
実は地方の方が給料がいい場合も多いようです。
地方は司法書士を募集してもなかなか応募がないため、年収を都市部よりも高く設定していることがあるのです。
地域によっては、登記費用の報酬も都市部に比べて高く設定されていることもあるため、給料にも反映しているという話を聞きました。
私が聞いた範囲でも、同じ登記でも報酬が都市部と比べて数十万円高いという話も聞いたことがあります。
開業司法書士の年収
開業司法書士の司法書士の平均年収については一般的に400万円から600万円と言われていますが、これは正直当てになりません。
営業ができる人は1000万円、2000万円と年収を得ていますが、反面営業ができない人は廃業に追い込まれてしまうこともあります。
独立したら400万円くらいが仕事があると思うのはとても安易ですので、注意してください。
開業となると、人それぞれ全く異なりますので、平均の数字は全く意味をなさないです。
私の場合は、一年目はまず利益は出ないと思います。売上ベースで年間300万円〜500万円程度と考えているので、利益が出てもごくわずかだと思います。
2年目からはある程度利益を出したいなと思いますが、1年目は下地をしっかりと作っていきたいと思っています。
なぜ司法書士の給料は安いのか?
司法書士の年収が安い理由として考えられることは、基本的に営業を得意としない方が多いことに要因があるのではないかと思います。
司法書士を勉強する方はコミュニケーションが苦手なことが多く、営業がとにかく苦手という方が非常に多いです。
そのため、営業手法も、単に価格で勝負してしまう司法書士が非常に多いのです。
中には本当に信じられない安価な報酬で決済を行なっている事務所も知っています。
司法書士業界は決済業務が主流ですが、今後は決済自体確実に件数が少なくなっていきます。
そんな状況の中、さらに報酬も下げているので給与がまともに払えなくなってしまうのです。
終わりに
私が勉強を始めた頃から司法書士の年収は低いと言われていました。
実際業界を見てきても、高くはないと感じています。
特に勤務司法書士は一般的な平均年収と大きな差がありません。
悲しいかな、試験的にはとても難しいのに資格の重みはありません。
就職の窓口は一般的な企業に比べてとても広いとは思いますが、年収についてはあまりいいとは言えません。
ですが、開業すればまだそれなりの収入と自由を得られる仕事だと思います。業務的に月に何百万円というのは少し難しいような気はしますが、十分な生活ができる仕事だと思っています。