実はもう一つまったく異なるNISAが存在します。それは『ジュニアNISA』と呼ばれる未成年名義でしか作ることができない子供用のNISAです。
子供のいる家族だと子供の分の学資用に積立ているという人も少ないでしょう。
我が家も子供の学費などを積み立ていこうと思っています。ですが銀行に貯金をしてもお金は増えないし、全く非効率だと思っています。
『ジュニアNISA』は貯金じゃ不安という方にとってはとてもありがたいNISA講座となっています。
今回はいくつか注意点なども含めて『ジュニアNISA』について確認をしていきたいと思います。
Contents
ジュニアNISAとは
通常のNISAと異なる点
非課税の投資金額は通常のNISAでは120万円ですが、ジュニアNISAでは80万円と若干少額です。非課税期間は5年というのは変わりません。ロールオーバーもすることは可能です。
注意を払わなければならない点
ジュニアNISAには注意を払わなければならない点が一つあります。それは18歳まで払い出しができないことです。万が一払い出しをしてしまうと、口座は廃止され、払い戻した金額の売買益や分配金には課税されることとなります。もし0歳の子の口座を作ろうと思うと非課税期間が5年に対して払い戻しが18歳までできないというちょっと得なのかそんなのかよくわからない制度となっています。
災害などのやむを得ない事態には非課税で払い出しをすることができますが、口座は廃止されていまいます。
つみたてNISA | NISA | ジュニアNISA | |
対象者 | 日本在住20歳以上 | 0歳~19歳まで | |
非課税投資額 | 40万円 | 120万円 | 80万円 |
期間 | 最長20年間 | 最長5年間 | 最長5年間 |
口座開設期間 | 2037年まで | 2023年まで | 2023年まで |
対象商品 | 要件を備えた投資信託 | 上場株式、ETF、投資信託 | 上場株式、ETF、投資信託 |
ロールオーバー | 不可 | 可 | 可 |
払い出し制限 | 無し | 18歳まで原則払い出し不可 |
現在の口座開設状況
日本証券業協会が発表したデータによると平成29年9月の段階で通常のNISAの口座開設数は5,405,908口座とかなり普及が進んでいる印象です。稼働率も感情設定口座数比で60%を超えており、一定数利用価値があると判断しているのがよくわかります。
一方でジュニアNISAは平成29年9月時点で109,418口座となっています。稼働率も50,687件と50%を切ってしまっています。通常のNISAと比べるとわずか50分の1程度の口座開設数です。
僕も『ジュニアNISA』を稼働させていますが、使途が明確なお金の運用ということもあってプレッシャーが通常の資産運用とは比べ物になりません。
自分のお金の運用よりもかなり慎重になっています。さらに18歳までに払い出しができないというのも4歳の娘のための投資としては先が長すぎるような気がします。
まとめ
ですが、銀行への預入やタンス預金が有意義でないと感じるのであれば、ジュニアNISAを一つの選択肢として考えてみるのもいいかもしれません。
保険会社が学資保険に一切力を入れていない今、自分たちで子供のために運用しなければならない時代となっているのではないでしょうか。